旅さんぽ
きたがわMAWARU
中岡慎太郎と歴史旅
コース内容
- 岡山から南国IC、そして北川村へ
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09:00 南国IC到着 10:30 中岡慎太郎館に到着
生家をはじめ、慎太郎ゆかりの地をまわる13:00 慎太郎食堂で昼食 14:30 森林鉄道遺構を散策する 16:00 モネの庭カフェでひと休み 17:00 北川村を出発
徳川幕府に代わる新しい国づくりに奔放した、
幕末の志士・中岡慎太郎に会いに来ました。
幕末の志士の資料館
南国ICから国道32号、55号、493号を快適に走りおよそ1時間30分、北川村の「中岡慎太郎館」へ到着しました。幕末の志士にゆかりのある地を巡ろうと思い、真っ先に訪ねる場所に決めたのが中岡慎太郎の資料館です。
中岡慎太郎に惹かれたのは、陰のオトコだから(笑)。やはり坂本龍馬が目立ちますからね。同じ土佐藩脱藩の志士で、薩長連合の実現に尽力。ここまでは龍馬と同じですが、さらに明治新政府のキーパーソンとなった公家の岩倉具視と三条実美を提携させ、板垣退助らを説得し土佐藩に影響を与え、それが結果として大政奉還、明治新政府へつながるなど、先を見通す力がある人物です。
北川村は彼の出身地。子ども時代、庄屋の見習い時代、志士の活動などに関する資料、遺品などが展示され、彼の生涯とその凄さを詳しく知ることができました。
慎太郎の時代からある山門
周辺には中岡慎太郎ゆかりの地がたくさんあります。まずは生家から。庄屋の家には必ず勘定の間、庭に面した式台、次の間、客間などがあり、ここには自由に入れます。ふたり並んで縁側に腰かけ、山をのんびり眺めつつ、慎太郎になった気分を味わいます。
松林寺の山門は、慎太郎が生きていた時代からあるそうで、これにはビックリ。ここには妻・兼の墓とともに、慎太郎の遺髪が納められています。また、慎太郎向学の道、少年時代に川遊びをした「巻の淵」などもありました。
奈半利川と食事処
昼食は中岡慎太郎館の向かいにある「慎太郎食堂」で取ります。地元で採れる食材を優先に、メイン(2種からチョイス)が日替わりで変わるきたがわランチや、料理人から上質と定評のある北川村のジビエ肉を使った北川志士(猪)カレー。慎太郎が見た風景を眺めながら食べるご飯はとても至福のひとときでした。
橋から黄色い柚子玉が広がる
昼食後は馬路村、北川村、安田町、田野町、奈半利町の5町村を走った魚梁瀬森林鉄道の遺構を訪ねます。
北川村にある「小島橋」は、森林鉄道遺構のなかで最も大規模な橋。説明板には1932(昭和7)年に建設されたとありました。それが立派に今もその姿を留めています。橋を歩くと、気持ち良い風景と共に、奈半利川のキレイさにうっとりします。
そこから少し車で移動すると、畑が広がり、木には黄色いピンポン玉のような柚子がなっています。高い木を見ながら「実生柚子だね。今、欧州やシンガポールへも輸出されているんだ。北川村の柚子の栽培は江戸時代から。その始まりのきっかけを作ったのは中岡慎太郎で、柚子を塩代わりに防腐や調味料として使おうと、村民に作付けを奨励したんだ。」と主人が豆知識を披露。ここでも慎太郎の話で盛り上がりました。
帰りは北川村「モネの庭」マルモッタンのカフェ(ここだけなら入場無料)でちょっと休憩。ここも素敵で、次回はモネの庭の散策にも来てみたいと思いました。また改めて、中岡慎太郎と歴史旅を味わいに来ます。